ヒトを訪ねて

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2026.06

傘でみんなを笑顔にしたい!老舗傘メーカー藤田屋が育むコラボの輪

2026年6月22日公開

ジメジメした梅雨時でも、お気に入りの1本があれば、気分は晴れやかに。日差しが強い時は、紫外線から私たちを守ってくれる。そんな日常の必須アイテムと言えば…?そう!傘です。コンパクトな折りたたみ傘を毎日持ち歩いているという方も多いのではないでしょうか?

日本には、かつて多くの傘職人がいました。しかし、現在、傘職人の数は激減。そんな中、一から傘作りを学び直し、静岡尽くしの日傘を作る女性がいると知り、静岡県静岡市を訪ねました。

創業107年!老舗の傘メーカー 株式会社藤田屋

JR東京駅から新幹線で約1時間。JR静岡駅にやって来ました。静岡駅から徒歩15分ほどの所にあるのが、傘と雨具の専門店「パーティーレイン藤田屋」です。

店内にはオリジナル商品を始め、国内外の様々なメーカーの傘やカッパ、長靴などがずらりと並んでいて、平日にもかかわらず、ひっきりなしにお客さんが訪れていました。

このお店を運営しているのは、創業1919年、静岡市で107年続く(取材時:2026年6月)老舗の傘メーカー、株式会社藤田屋です。出迎えてくださったのは、藤田屋の専務取締役、藤田仁子(ふじた ひとこ)さん。藤田さんは、2010年に傘のスペシャリスト「アンブレラマスター」の資格を取得。アンブレラマスターとは、日本洋傘振興協議会が認定する洋傘の専門家のことで、傘に関する知識が豊富なので、様々なアドバイスをしながら傘の販売をすることができます。

株式会社藤田屋 専務取締役 藤田仁子さん。銀行員だった仁子さんは、3代目の社長、道一(みちかず)さんと結婚後、1988年に藤田屋に入社。入社後は財務や販売を担当していましたが、2016年から傘作りを学び、技術を習得。趣味は観劇。1男1女の母。

藤田さん:「最近は夏が暑すぎるので、ちょっと高くても涼しい傘がいいというお客様が多いんですよ。だから、すごくいろいろな日傘があります。例えば、傘が2重になっていたり、間にフィルムが入っていたり。お値段的には5,000円ぐらいなんですけど、結構売れているんです。」

最近よく売れているというのが、2階建て構造になっているこちらの傘!「断熱パラソル」です。

断熱シートが2重になっている晴雨兼用の傘で、傘の下への熱を遮るだけでなく、地面からの照り返しによる暑さも防げるそうです。炎天下でも木陰の中にいるみたいに涼しいのだとか。

そして、こちらは傘の生地が3枚も重なっている晴雨兼用の傘!真ん中には遮熱性の高いフィルム生地が入っています。

光を遮るため、UVカット効果が高いことはもちろんのこと、透け感のある生地を上に重ねることで、下の柄が薄っすら見えて、とっても素敵!実用性とお洒落さを兼ね備えた1本です。

もう一度、一から傘を作りたい

最新の傘を知り尽くしているアンブレラマスターの藤田さんですが、今力を入れているのは、昔ながらの日傘。しかも、藤田さんご自身が手作りするセミオーダーの傘です。

ーーとっても素敵な日傘ですね!

藤田さん:「ありがとうございます。『仁心(にこ)』という弊社のオリジナルブランドです。仁心は、さきほどの機能性の日傘とはまったく別物で、生地にUV加工はしてありますが遮光性はない、昔ながらの日傘です。お着物にはもちろん似合うと思いますが、私は意外とモダンなモノトーンの服にも合うんじゃないかと思っているんです。」

ーー「仁心」というブランド名にはどんな思いが込められているんですか?

藤田さん:「私の名前の一字を使いたかったので、『仁』は入れたかったんです。そこに『心』を加えることで『心を込めて』という意味にもなるし、読み方が『にこ』になるので、『みんながにこにこ笑顔になるように』という思いを込めました。」

ーーそもそも、この日傘を作ろうと思ったきっかけは何だったんでしょうか?

藤田さん:「今、弊社は中国に契約工場があって、弊社のオリジナル傘は、中国で作って日本で販売しているんですが、昔はここで傘を作っていたので、もう一度、ここで一から傘を作ることができないかなとずっと考えていました。ちょうどその頃、東京の傘の協会(日本洋傘振興協議会)が、傘職人が減っているので担い手を募集していたんです。それに応募して、東京に何回か通って傘作りを学びました。今からちょうど10年前の2016年のころです。(取材時:2026年6月)」

――その講座には何人ぐらいの方が参加していたんですか?

藤田さん:「1回の講座で4、5人いたんですけど、途中で辞めてしまう方もいたし、後から入ってくる方もいました。傘の生地を作っているメーカーの方もいらっしゃいましたし、本当にいろんな方たちが参加していました。東京都では伝統工芸になっている傘作りの技術ですが、全国的にどんどん傘職人は減ってきています。これでは途絶えてしまうということで、教えていただきました。私の師匠は、細部まで手を抜かない美しい仕上げにこだわる女性です。今でもわからないことがあって尋ねると、いつも快く丁寧に教えてくださいます。」

手作りの日傘!素材は静岡の伝統工芸尽くし

藤田さん:「弊社は2019年に創立100周年を迎えましたが、その時、オリジナルの傘を作りたいねという話になりました。どんな傘を作ろうかと話し合った結果、静岡の伝統技術を結集した、静岡尽くしの傘を作ろうということになったんです。それで、傘の素材をいろいろ探しているうちに、静岡には素敵な伝統工芸がいっぱいあるのに、その工房がどんどん減っていることを知りました。金額が高いから売れないということも理由のひとつのようでした。」

ーー今は、ただでさえ物価高ですから、材料も高いでしょうし、余計に大変ですよね。

藤田さん:「はい、でも、 すごく素敵なので、絶対にこの技術を残したいと思ったんです。特に浜松注染染め(はままつちゅうせんそめ)の反物に出会った時に、手染めならではの温かさと絶妙なグラデーションに心を奪われました。静岡の伝統工芸尽くしの傘を作れば、関わってくださる皆さんと一緒に成長していけるし、伝統工芸がもっと世に知れ渡るようになるのではないかと思ったんです。

ーーこの日傘1本に、いくつの伝統工芸が入っているんですか?

藤田さん:「伝統工芸としては、浜松注染染め静岡挽物(しずおかひきもの)駿河蒔絵(するがまきえ)の3つです。染める前の生地は遠州織物(えんしゅうおりもの)で、すごくよい素材の静岡の伝統ある織物が使われています。

藤田さん:「浜松注染の染物(写真上)は、ひと柄の横幅が100cmぐらいなんです。100cmの幅を蛇腹状に何枚か折り重ねた上から一気に染めるので、裏表がなくて裏側から見ても綺麗なんですよ。だから、割と傘の生地に向いているんです。」

ーー持ち手も素敵ですね!

藤田さん:「持ち手は、静岡挽物で作りました。昔は、駒などを作っていた木材を削る技術ですが、今もその技術を残そうと頑張っている挽物屋さんが近くにいるので、お願いして作ってもらったんです。デザインは別の方にお願いして、その設計図を元に作っていただきました。最初は2種類あったんですが、持ちやすい方に決めてこの形になりました。」

ーー丸い部分は蒔絵ですか?

藤田さん:「そうです。駿河蒔絵を施してもらいました。 日傘の生地もいろいろな種類があるので、それに合わせられるようにしました。最初は黒、赤、白の3種類だったんですが、意外と紫や紺も使いやすいことが分かり、今は全部で7種類になりました。生地も持ち手も蒔絵の色もお好みで選んでいただけます。」

ーー1本おいくらくらいするんでしょうか?

藤田さん:「これは、受注生産で1本3万円以上する高価な日傘です。反物1反が3万円以上しますし、1反から傘は3本しか作れないので、どうしても高価になってしまうんです。でも、ある程度きちんとしたお値段で販売しないと、続けるのが難しくなってしまいますし、特に若い職人さんがやっていけるようにしたいので、この金額にしました。ブランドを立ち上げたのは2018年ですが、それ以降、すぐコロナ禍になってしまったので、あまり販売することができなかったんです。だから、最近ようやくスタート出来た感じがしています。」

傘作りを支える特殊な道具たち

ーー実際に、どうやって傘を作るのか教えていただけますか?‎‎

藤田さん:「まず、反物から三角の生地を8枚カットします。普通の傘は骨が8本あるので、8枚カットするんですが、骨がたくさんある場合は、16枚カットします。その生地をミシンで縫い合わせていくと、1枚の丸い傘の形になるんです。それを骨に取り付けていくという流れです。」

ーー三角の型を使って生地を切るんですね!

藤田さん:「はい、弊社は昔、傘を作っていたので、このような古い型がいくつもあるんですけど、傘には流行があって、今は丸みのある傘の形が好まれます。流行に合わせて新しくひな型を作りました。傘作りの講座で最初に教えていただいた時は、ボール紙で型を作って、何度も試行錯誤しました。傘の職人さんは、この木型も自分で作るそうですが、私は静岡の大工さんにお願いして、木型を作ってもらいました。」

藤田さん:「ミシンは2台あって、1台は傘作り専門のミシンを業者さんに作ってもらいました。これが、その傘専用のミシンなんですけど、上糸しかないんです。下糸がないから空っぽでしょう?」

――本当だ!下糸のボビンを入れる場所がないですね!上糸しかないのに縫えるんですか?

藤田さん:「縫い目を見ていただくとわかるんですが、鎖網のような感じでループ状につながっているんです。傘って開いたり閉じたりするので、上糸と下糸でしっかり縫ってしまうより、この方が糸が伸び縮みするので、開閉には向いているんですよ。でも、こういった傘専用のミシンは、今はもうあまりないそうです。」

糸は、傘作り専用の加工糸を使っているので、丈夫なのだそうです。触ってみると、硬さがありしっとりとしていました。昔は糸にロウを引いて丈夫にしていたのだとか。

藤田さん:「傘の端は、こんな風に『三巻(みつまき)』に縫うんですけど、専用の金具があるんです。この金具に布を巻き込むようにセットして、そのまま縫うだけで、幅2~3mmほどのきれいな三つ折りに仕上げることができます。」

 ハンカチを作るときもこの金具が使用されるそうです。(写真提供:株式会社藤田屋)

特注で作ってもらった三巻用の金具。この金具を作ってくださった方は、すでにお亡くなりになっており、同じものはもう手に入らないのだそうです。

藤田さん:「これは『ダボ巻き(写真下・中央の布部分)』といいます。この部分は、傘を開閉するときに生地に骨が当たって傷つきやすくなるので、昔の傘は必ずダボ巻きをして、生地が傷つかないようにしていました。」

藤田さん:「こちらは『ろくろ巻き(写真下・中央の布部分)』です。今はもう飾りみたいなものですが、この部分も傘を開閉するときに動くので、傷がつかないようにする工夫なんです。」

ーー傘作りを学ぶ中で、一番難しかったのはどんな作業でしたか?

藤田さん:「三角の生地をミシンで縫い合わせるのが一番難しかったです。生地の種類によって、伸びる生地と伸びない生地があるから、丸く縫えたと思っても、いざ骨に張ってみると、大きすぎてダボついてしまったり、逆に小さすぎてパンパンに張りすぎてしまったり。傘の形に整えるのが本当に難しくて、思った以上に繊細な作業だと思いました。それに、8枚を縫い合わせていくと、先端部分が密集してくるので、縫うのも大変になってくるんです。最初の頃は数をこなすしかないと思って、いろいろな種類の無地の生地を買ってきて、何度も何度も縫い続けました。」

傘の修理物語「おばあちゃんと孫の特別な傘」

ーー今まで傘を作る中で、思い出に残っている傘はありますか?

藤田さん:「オーダーメイドの傘にも色々思い出はあるんですが、修理の依頼で印象に残っている傘があります。ある日、ご年配のご婦人が、孫にもらったという日傘を持ってきたんです。結構ヘタレていましたが、持ち手が変わっていて、高級感のある日傘でした。『その持ち手を生かして傘を再生したい』とおっしゃったんですが、本当に小さい骨組みの日傘だったので、『型がないです』と言ったんです。でも、『何年かかってもいい』っておっしゃるのでお引き受けしました。」

ーー実際、どのぐらい時間がかかったんですか?

藤田さん:「その傘に合った型紙を何回も何回も作って、ようやく1年後ぐらいに型紙ができたんです。それで、今度はそのご婦人がアフリカの生地(綿)を持ってきて、『この生地で孫に日傘を作ってプレゼントしたい』とおっしゃって。元々お孫さんがおばあちゃんに送った日傘だったんですが、その骨組みと持ち手部分を活かして再生した日傘を、今度はおばあちゃんがお孫さんへプレゼントしたいということだったんです。それはすごく喜ばれましたね。」

実際の日傘。お孫さんの喜ぶ姿が目に浮かぶようです。(写真提供:株式会社藤田屋)

傘をキャンバスに!コラボでアーティスト支援

藤田さん:「こちらは静岡出身のデザイナー、一栁綾乃(いちやなぎ あやの)さんとコラボした傘の生地です(写真上)。水彩画なんですが、デザインをいただいて、色落ちしないよう傘の生地用に加工しています。」

 生地を傘にするとご覧のように!涼し気でとても素敵です。(写真提供:株式会社藤田屋)

藤田さん:「2024年は雨傘を3種類のデザインで作りました。これが(写真下)そのうちの1本です。傘がキャンバスになっていて、素敵でしょ!」

2024年に一栁さんとコラボした雨傘。一栁さんは、静岡県出身・在住の絵描き・デザイナー。自然をモチーフにした作品を中心に、染色やテキスタイルデザインなど幅広く活動し、広告やアパレルを始め、多様な分野とのコラボレーションを行っていらっしゃるそうです。

ーーとっても素敵です!!綺麗ですね~!

藤田さん:「今年は(取材時:2026年6月)晴雨兼用を2種類作りました。これが(写真下)今年のコラボ商品のひとつです。生地と生地の間に黒い遮光生地を1枚入れているので、すごく涼しいと思います。」

ーーデザイナーの一栁さんとはどうやって知り合ったんですか?

藤田さん:「弊社にもデザイナーがいるんですが、そのスタッフが一栁さんと交流があったことがきっかけでご縁が生まれました。一栁さんは静岡で幅広く活躍されていて、布だけでなく包装紙のデザインなども手がけていらっしゃいます。また、各地でイベントやワークショップなども開催していて、多方面でご活動されている方なんですよ。」

藤田さん:「これは(写真上)オリジナル傘の一つで、『da mon de(ダ・モン・デ)』というシリーズです。この桜の柄は、春に良く売れました。継ぎ目がないので、1枚の生地で好きなデザインの傘ができるのが特徴なんです。」

ーー骨組みも花びらみたいで素敵ですね!!

藤田さん:「この傘は、嵐にも強いんです。お花のような骨は、風でひっくり返っても元に戻る仕組みになっているので、とても丈夫なんですよ。ちなみにこちら(写真下)は、静岡市の地図をパリ風にデザインしたものですが、ここに『FUJITAYA』も描いてあります(笑)。」

ーー本当だ!左側にありますね(笑)!

藤田さん:「こちらの傘は(写真下)、『HAHAHANO.LABO(ハハハノラボ)』様からのご依頼で制作したものです。HAHAHANO.LABOでは、障害のあるお子さんが描いたイラストを、グラフィックデザイナーであるお母さんがデザインし、様々なオリジナルグッズを制作、販売する活動をしていらっしゃいます。ただ、『一度に大量生産しなければならず、経費が掛かりすぎてしまう』という課題を抱えていらっしゃいました。そこで、弊社では、この傘を弊社のオリジナル商品として販売させていただき、必要な数量だけを卸価格でご購入いただく形をご提案したんです。在庫リスクを抱えずに販売できるようになったので、大変喜んでいただきました。

藤田さん:「これも(写真下)静岡の方で、得意先の店長の弟さんが書いている作品ですが、独特の世界観があって、意外と売れるんです。傘って、割と世界観があるものが好まれるんですよ。

藤田さん:「この傘(写真下)も推しの一つです!『blue blue blue(ブルー・ブルー・ブルー)』という、全国的に行われている自閉症のイベントの際に、北海道にある児童発達支援放課後等デイサービス『Cocoa』様からの依頼で作った傘です。大変好評で、完売したので、また作ろうかという話も出ています。こんな風に、いろんな方とのコラボの取り組みをやっています。

ーーいろんな方とコラボで傘を作るのはどうしてですか?

藤田さん:「傘を工場で作る場合、1回に300本ぐらいは作らないといけないんです。傘を作りたいという人がいても、それだと個人の負担が大きくなるじゃないですか。だったら、先にデザイン料をお支払いして、一旦弊社で傘を作ってから、卸売り価格で仕入れてもらう。この方法だと、売れた分はその方の収益にもなりますし、個人でもやりやすいと思いました。弊社としてもデザイン性のある面白い傘を作って販売できるので、ウィンウィンなんです。喜んでいただけるのがうれしいので、今後もコラボはいろいろやりたいなと思っています。

傘作りの技術を継承したい!良い傘を長く使って欲しい!

ーー御社は創業して107年(取材時:2026年6月)も続いていらっしゃいますが、長く続く秘訣はなんでしょうか?

藤田さん:「弊社は卸業もやっていますが、ここまで続けてこられたのは、その時代に合わせた経営をしてきたからかもしれません。戦後は国内で傘を作っていましたが、時代の流れとともに中国での生産へ移行しました。現在は、中国に取引工場がいくつかあって、弊社でデザインしたオリジナルの傘を製造しています。 最近は中国でもコストが上がっていますが、『オリジナルの傘を作る』ということには、こだわってきました。

ーーオリジナルといえば、一から作る静岡尽くしの日傘が印象的ですが、実際にご自身で傘を作るようになって、何か心境の変化などはありましたか?

藤田さん:「傘を1本作るのって、結構手間がかかるんですよ。傘は簡単にできるものと思っている方が多いと思うんですけど、 やっぱり一つ一つ作ると、時間もかかるので、そんなに安い値段では作れません。その1本の価値を分かっていただきたいなと思うようになりました。

ーー藤田さんの今後の夢や目指していることはなんでしょうか?

藤田さん:「オリジナルブランドの『仁心(にこ)』は、完成して販売しようと思ったら世の中がコロナ禍に突入してしまったので、また頑張って販売していきたいというのと、手伝ってくれる方を募集したいと思っています。傘を好きじゃないと続かないと思うので、お店のスタッフの中からやりたい人を募るのが一番いいのかもしれません。とにかく、人材を育てて、傘作りを次世代につなげていきたいという強い気持ちがあります。

ーー傘づくりを通して皆さんに何か伝えたいことはありますか?

藤田さん:「コンビニでも買えるような安い傘が出回り、ビニール傘も使い捨てられるような時代になりました。でも、良い傘でしたら、修理をしたり、張り替えたりして使うこともできます。だからこそ、良い傘を1本持って、大切に長く使っていただきたい。その価値を多くの方に伝えていきたいですね。

<イベント情報>

●「国産傘フェア

日時:~2026年6月30日(火)まで

場所:パーティーレイン藤田屋(静岡県静岡市葵区車町15)

●「Makers Market 2026 -日本の製造現場から-

日時:2026年6月24日(水)~30日(火)10時~19時(最終日は17時まで)

場所:遠鉄百貨店 新館6階 特設会場(静岡県浜松市中央区砂山町320-2)

※オリジナルブランドの日傘「仁心(にこ)」の受注も受け付けるそうです。

株式会社藤田屋  https://fujitaya.jp/

パーティーレイン藤田屋 https://www.kasa-fujitaya.com/

パーティーレイン藤田屋 ECサイト https://partyrain.ocnk.net/

編集後記

店内で、いろいろな傘を次から次と説明するアンブレラマスターの藤田さん。その姿はとても活き活きとしていて、傘に対する愛情が伝わってきました。藤田屋では、コラボとは別に、デザインを持ち込んだオリジナル傘の製造にも積極的に取り組んでいます。オリジナルの傘が作れるのは嬉しいサービスですよね!イベントグッズや会社のノベルティグッズにも役立ちそうです。また、傘を修理して欲しいという方にはそれぞれ理由があるので、そのお話だけでも1冊の本になりそうだと思いました。修理して使い続けたいと思う傘に出会えたことは、傘を作る人、傘を贈る人、傘を使う人、みんなにとって、ウィンウィン!みんながハッピーになれるものづくりですね。

ものづくり新聞 小柴寿美子

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