ヒトを訪ねて

14

2026.04

「ガラスペン」で自社ブランド!理化学専門、耐熱ガラスメーカーの挑戦/有限会社竹内製作所

2026年4月15日公開

(写真提供:有限会社竹内製作所)

宝石のように美しい「ガラスペン」。西洋の工芸品のようなイメージがありますが、実はこの筆記用具、日本生まれだということをご存知でしょうか?ガラスペンが誕生したのは明治35年(1902年)。風鈴職人の佐々木定次郎(ささき さだじろう)が開発したと言われています(出典:台東区伝統工芸品サイト『ガラスペン』より)。

ガラスペンは、ペン先をインクに浸すと、溝にインクが吸いあげられる「毛細管現象」によって文字を書くことができます。万年筆より手軽なことから人気が出ましたが、1950年代、ボールペンが本格的に普及し始めると、一時は衰退してしまいます。そんな中、見た目の美しさと、細くさらさらとした書き心地から、近年、文房具好きの間で人気を集め、今ではカリグラフィーやイラストを描くアーティストからも愛用される筆記用具なんです。水で洗えばすぐ別のインクが使える手軽さも魅力の一つ。ここからインク沼にハマる人も多いのだとか。

そんなガラスペンを自社ブランドとして製造している理化学専門の耐熱ガラスメーカーが、東京墨田区の両国にあります。創業1974年の有限会社竹内製作所です。竹内製作所では、ビーカーやフラスコなど理化学実験に使われる耐熱ガラス製品の制作・加工・販売を行っています。いわば「実験器具製造のプロフェッショナル」です。

その理化学専門の耐熱ガラスメーカーが、なぜ自社ブランドを立ち上げ、工芸品ともいえる「ガラスペン」を作るようになったのでしょうか。3代目代表の竹内信夫(たけうち のぶお)さんにお話を伺いました。

有限会社竹内製作所 代表取締役 竹内信夫さん。52歳(取材時:2026年3月)。30歳で家業を継ぎ、耐熱ガラス加工の道へ。現在は同業者からも頼られる加工の達人。日本理化学硝子機器工業会、東京理科学硝子器械工業協同組合の副理事長。趣味は野球とゴルフ。

耐熱ガラスで作るガラスペン

ーーガラスペンの素材は耐熱ガラスということですが、普通のガラスで作る場合とどう違うのでしょうか?

竹内さん:「耐熱ガラスだと加工ができるので、ペン先が壊れた時に修理ができる利点があります耐熱ガラスは、加熱した時の温度差が120度まで耐えられるんです。でも普通のガラスは100度以下でも割れることがあります。今、彼女がガラス棒を火に入れたり出したりしていますが、耐熱ガラスじゃないと、火に入れた途端に割れてしまう可能性があるんです。」

工房スタッフ 川原(かわはら)つぐみさん。専門学校で3年間、吹きガラス・トンボ玉等を中心に学びましたが、自身の技術を発揮できそうなバーナーワークの工房へ就職。2023年、有限会社竹内製作所に入社。ウーパールーパーが大好きで、現在4代目を飼育中。

ーーガスバーナーで作業するんですね!耐熱ガラスかどうかは、見た目でわかりますか?

竹内さん:「見た目ではわからないですね。メーカーに聞いて確認できる場合もありますが、どんな素材で作ったガラスペンなのかを明記しているメーカーや作家さんを見ないので、実際に火に入れてみないとわからないのが現状です。」

ーー耐熱ガラスは何度くらいで溶け始めるのでしょうか?

竹内さん:「ガスバーナーの炎は1200度以上出ていますが、耐熱ガラスは560~570度で溶け始めます。ガラスは、溶ける前に一度膨張するんですが、その膨張係数の値が大きければ大きいほど、火に入れた時に簡単に割れやすくなるんですよ。この眼鏡(写真上・川原さん使用眼鏡)をかけて炎を見ていただくと、赤い炎が消えるので見てみてください。」

ーー本当だ!赤い炎が消えました。これはどういうことですか?

竹内さん:「赤い炎は『ナトリウム炎』といって、ガラスを溶かす時に出る炎なんです。この眼鏡には、その光をカットするレンズが付いています。昔は裸眼で作業をする職人さんも多かったですが、今は目を保護するために必ずこの眼鏡をかけて作業をします。長時間やると、目がチカチカしてしまいますからね。」

BtoCでオリジナルを!自社ブランドへの思い

ーーそもそも、ガラスペンを作るようになったきっかけはなんだったんでしょうか?

竹内さん:「ある企業から、ガラスペンを作って欲しいという依頼があって、一度作ったことがあったんです。それなら、自分たちでもオリジナルのガラスペンを作れるんじゃないかと思い、自社ブランドを立ち上げました。これまでBtoB(企業間の取引)の仕事ばかりだったので、BtoC(企業が一般消費者に対して商品を提供)をやってみたいという思いもありました。それがコロナ後だったので2021年。もう5年が経ちましたね。(取材時:2026年3月)」

ーーclarto(クラルト)というブランド名はどうやって決めたんですか?

竹内さん:「『clarté(クラルテ)』は、フランス語で『輝き・透明性』という意味なんです。それに『アート』を掛け合わせた造語を作って『clarto(クラルト)』にしました。ガラスは輝いてキラキラしていますから、ブランド名にいいなと思ったんです。」

炎を操る繊細な作業

竹内製作所のガラスペンは、2024年度、墨田区の地域ブランド「すみだモダン」に認定されました。認定商品「acari(あかり)」の作り方を工房スタッフの川原つぐみさんが実演してくれました。

2024 年度 すみだモダン 認定商品「acari(あかり)」
(写真提供:有限会社竹内製作所)

川原さん :「『acari』のデザインは、上にポッチが2つ付いています。今回は青色と透明でデザインしていきますね。 まず、色を乗せるガラスの持ち手部分を火で温めます。次に、青いガラスの先端部分を火で溶かします。溶けてきた青いガラス部分を持ち手の棒に付け、切りたい部分を火の中に入れると切れます。バランスが崩れないようガラスの棒を回して切ります。」

ーー想像以上に細かい作業ですね!しかも、ガラスを付けるのは、ほんの少しなんですね。

川原さん:「はい、もしガラスが足りないと思ったら、つけ足すこともできます。赤いうちはガラスが動くので、仮でつけている感じです。中心を取りたいので、ちょっと温めて動かします。冷えたら同様に下に透明のポッチをつけます。」

川原さん:「もう一回見て、ポッチが小さければ、上にまたガラスを足します。これ(写真上)、冷めているように見えますけど、まだ500℃以上あるんですよ。」

ーーそんなに熱いんですか!

川原さん:「次に、ペン先をつけます。ペン先の元を準備しておいて、これを火の中で溶着してペン先をつけていくんです。両方のガラスが赤くならないとくっついてくれないので、両方温めていきます。小さい方が温まるのが早いので調整しながら温めます。」

川原さん:「両方赤くなったら、両手でくるくる回しながら中心を取ります。まっすぐになったと思ったら、火の外に出して赤みが引くまで、くるくる回します。私、右利きなんですが、今、利き手ではない左手でずっと回しています。右手はピンセットなどの道具も使うので、空けておく必要があるんです。」

ーー利き手ではない方の手で回さなくてはいけないのは難しそうですね。

川原さん:「はい、簡単そうに見えると思いますが結構難しいです。握っている棒の太さが違うので、それを調整しながら、左右を同じ回転速度にしないと、中心がずれてしまうんです。

川原さん:「このペン先には、真ん中にひねりが入っています。この時、溝がねじれてしまうとインクが出なくなってしまうので、まっすぐ引っ張ることが大切です。左右に回転させながらペン先がまっすぐになるように細く引っ張っていきます。冷めたらペン先を研いで完成です。」

10本の溝でインク持ちを良く

竹内さん:「これがさっきのペン先の元です。長さは1m50cmあります。この長い耐熱ガラスを使ってペン先を作っていきます。」

ーー溝はどうやって作るんですか?

竹内さん:「溝は最初からあります。うちは10本の溝が付いている耐熱ガラスを使っています。ただ、これだけだとインクの吸い上がりがないので、うちはインクが吸い上がるようにちょっと工夫をしているんです。そこは企業秘密ですけどね(笑)。」

ーー溝が10本というのは、何か理由があるんですか?

竹内さん:「6本の溝でも試したんですが、10本の溝の方がインクの持ちが良かったんです。ペン先をインクに入れると、毛細管現象で、ペン先の溝と溝の間にインクが張り付くような感じで吸い上がります。1回インクをつけると、ハガキ1枚分くらいは書けますよ。試してみますか?」

ーーいいんですか!?ありがとうございます!書いてみたいです!

ということで、早速、ガラスペンを使って書かせていただきました!使わせていただいたガラスペンは、持ち手部分にウミウシが泳いでいるデザインで、中のウミウシもガラスで作ったそうです。

ガラスペンは思っていた以上に書きやすく、インクの出が悪くなってきたら、ペン先を少しずつ回しながら書いていきます。1回インクを付けるとハガキ1枚分は書けるというのだから驚きです。見た目の美しさだけでなく、実用性もしっかり考えられている筆記用具だと思いました。

波模様を作る「スイッチバック」技法

持ち手の波模様には「スイッチバック」という技法が使われています。今回は、真ん中から色が変わるタイプの波模様にするため、青と紫の2本のガラス管を使って実演してくださいました。

川原さん:「まずは、波模様を作るために『線引き』という準備をします。すでに軸のガラス管に目印を8本付けてあるので、そこに溶かしたガラスをのせていきます。線の目印に沿って、まっすぐ引っ張り、溶かした青いガラスをのせます。」

川原さん:「ガラスが冷めていると温度差ができてしまうので、ガラスを乗せるところを広範囲で炙るのが重要です。ただ、この時、軸になるガラス棒は火の中に入らないように気を付けています。なぜなら、軸の方のガラスが溶けて歪んできてしまうからです。今度は同じように、残り半分に紫色のガラスを乗せていきます。」

川原さん:「次に、ねじるために仮の持ち手を付けます。仮の持ち手が付いたら、1本の棒になるように回しながらねじっていきます。このねじり具合で波の幅が変わるんです。1箇所温めて柔らかくなってきたら、片方の回転速度を早くして、片方を遅くします。」

ーーあ、波模様が出来てきました!

川原さん:「ガラスが赤いうちは水飴みたいに柔らかいので、まっすぐ中心がぶれないように回しながらねじっていきます。赤みが冷えたら隣を温めて、次は逆方向に回します。」

ーーそれでスイッチバックなんですね!しかも、ちょっとずつ作っていくんですね。

川原さん:「はい、今、左手を速く回したので、次は右手を速く回します。この時、波の幅が変わらないように、隣を見ながらねじっていきます。」

ーー右と左の速度を変えながら回転させるというのは、かなり難しそうですね。

川原さん:「そうなんです。しかも、ただ回すだけではなく、柔らかくなったガラスの中心を取りながら回転させなくてはいけないから難しいんです。でも、こんな風に細かく加工出来るところが耐熱ガラスの面白さですね。」

仮止めのガラス棒は簡単に取れます。先端を炙って整えます。

白い砂の上に置いて冷めたら完成です。

スイッチバックの技法で作られたガラスペンの持ち手部分。紫(左)から青(右)へグラデーションした波模様が美しい。

色ガラスは、200種類以上あるそうです。

ウーパールーパー好きの川原さんが作ったガラスペンの持ち手部分。この乳白色にはこだわりがあり、この色になるように色ガラスを混ぜて作っているそうです。よく見るとウーパールーパーの足もあって、飾りが細かい!

インクポットは1本のガラス管から作る

竹内製作所では、ガラスペンのインクを入れる「インクポット」もオリジナルで作っています。1本のガラス管を切って平底を作る工程を見せていただきました。

まず、1本の長いガラス管からインクポット2個分の長さを切り取ります。

竹内さん:「まずはこの機械を使ってガラスをカットします。機械と言っても単純で、ここにガラスのカッター、刃がついているんですよ。」

ーーえ?この丸いのが刃なんですか?

竹内さん:「そうです。ガラス管の内側にこの丸い刃を入れて、 テコの原理でガラス管に傷をつけます。」

ーー薄っすら傷がつきましたね!

竹内さん:「今度はバーナーを使って、この傷がついた部分を一気に火の中に入れます。そうすると、ガラスが膨張して、この傷の周りでガラスが割れるんです。」

ーーおー!スパッと割れました!凄い!切り口が綺麗ですね。

ガスバーナーはガスと酸素を混ぜて燃焼します。酸素を内側に入れると火が直線に出て、酸素を外側に入れると火は外側に広がって出るそうです。このガスバーナーは、高温にするため、2つのガス管を使って1つの炎が出る仕組みになっています。

次に、切り取ったガラス管を使い、ガラスの加工ができる「ガラス旋盤」に設置して平底を作ります。さらに半分に切ることで、インクポット2個分が作れます。

竹内さん:「熱しているガラス管がオレンジ色になってきたら、ハンドルを右に回します。そうするとガラスが引っ張られるので、赤くトロトロになったガラスが伸びて、最後にピュッとガラスが切れます。」

竹内さん:「切れた部分を赤くトロトロに熱して、コテ(写真下・真ん中)でならすと平底ができます。コテは押さえるというより、いい子いい子となでる感じです。」

平底ができました!このガラス旋盤の製造は約40年前の1989年。昔の機械の方が壊れなくていいそうですが、この機械を作った会社は残念ながら、すでに廃業してしまったそうです。

竹内さん:「瞬間に閉じて固まるという材質は、多分ガラスしかないと思うんですよね。プラスチックは成型はできるけど、再加工は出来ないし、粘土も成型ができるけど、すぐ固まらない。 そういう所を見ても『ガラスって特別な材質なのかな』と思うんです。トンボ玉のガラスだと割れやすいので、作れるものが限られてしまうんですけど、耐熱ガラスだと、曲げたり、つなげたり、広げたり、膨らませたり、いろんな加工ができるところが面白いですね。

ガラス旋盤では、ガラス管をラッパ状に「開く」作業も可能。カーボン(写真上)という道具を使い、熱しながら開きます。シリンダーの他、花瓶なども作れるそうです。

父の急死で急遽、後継ぎに。支えてくれたのは周囲の職人たち。

ーー竹内さんは3代目ということですが、お祖父様の代から、こういった理化学系のガラス用品を作っていらっしゃったんですか?

竹内さん:「はい、理化学系のメモリー付きビーカーとか、細いビュレット管(分析ガラスに使用されるガラス)などを作っていました。でも、祖父の時代に作っていたガラス製品は、今はないものが多いと思います。そのぐらいガラス素材は使われなくなりました。ガラスは薬を入れても成分が変わらないので、医療現場でもアンプル(薬剤を無菌状態で保存するための小さなガラス容器)に使われていたんです。でも、阪神淡路大震災の時に、そのアンプルが全部割れて薬剤が全てなくなってしまったことがあってから、アンプルにはガラスの代わりに、塩ビ(塩化ビニル樹脂)が使われるようになりました。注射器も昔はガラスの注射器でしたけど、今はプラスチックですしね。」

ーーガラス製品そのものが減ってきているわけですね。竹内さんご自身は、ガラスの加工技術をお父様から教わったんですか?

竹内さん:「いえ、父が急死して後を継いだので、父には教わっていないんです。それまでは発券機や券売機といった自動販売機関係の会社に務め、営業をしていました。営業マンだったのに、翌週には社長ですよ。それが30歳の時ですね。」

従業員は6名。そのうち、ガラスを加工するスタッフは竹内さんを含めて3名。竹内さん以外、全員女性だそうです。取引先は個人を含めて年間200社以上(取材時:2026年3月)。

ーーそれは大変でしたね…。どうやってお仕事を覚えたんですか?

竹内さん:「本当に大変でした。知識もなかったですし。でも子どもの頃に祖父が加工している姿を見ていたので、それを思い出したり、配達先の職人さんに『作業を見ていけよ』と言われて見学させてもらったりして覚えました。」

ーーそこから20年以上も会社を続けて来られたんですね。御社の強みはどんなところでしょう?

竹内さん:「ガラスの卸もしているので、理化学系だけでなく板ガラスなど、いろんな分野の人とつながりがあります。横のつながりがある分、幅広い人脈や知識があるのが強みだと思いますね。」

ーー同業者からも頼りにされそうですね!

竹内さん:「そうですね。『これどうやるの?』『これどこでできる?』と相談されることも多いですし、修理の依頼も多いです。実は、うちは特注品が得意なので、カタログにないものを作って欲しいとよく頼まれます。何に使うかわからないですけどね。」

ーーえ?何に使うかわからないんですか?

竹内さん:「ガラスじゃないとダメだからうちに注文が来るとは思うんですけど、企業によってはシークレットな部分なので、何に使うかはわからないことも多いんです。図面通りに作って納品しています。」

海外で人気上昇中!日本の「ガラスペン」

ーーガラスペンを製造するようになって、何か変化はありましたか?

竹内さん:「突然、外国人が訪ねて来るようになりました(笑)。今、うちのガラスペンはアメリカに結構たくさん輸出しているので、多分アメリカでそれを見た人が訪ねてくるんだろうと思います。」

ーーどうしてアメリカに輸出するようになったんですか?

竹内さん:「最初はSNSでロサンゼルスの人から問い合わせがありました。Webサイトで販売していたうちのガラスペンを見たようです。その人は文房具屋さんで、お店で取り扱いたいというので輸出するようになりました。またその後、別のアメリカ人からも取り扱いたいという連絡がありました。そこはWebサイトだけですが、そのアメリカのWebサイトでもうちの商品が販売されています。」

ーー立て続けにアメリカ文房具店からのオファーで海外進出とは、凄いですね!

竹内さん:「つい最近、すみだモダンの関係がきっかけで(2025台湾文博会に出展)、台湾でも販売を始めました。最初は店舗の企画展で扱いたいというお話でスタートしたんですが、そこも文房具を扱う会社だったので、常時販売できるようにしたいということになりました。」

一番の売れ筋は「隅田川・春(税込14,300円)」。ペン軸は桜色から空色のグラデーションになっていて、春の隅田川をイメージした桜の花びらがついています。(写真提供:有限会社竹内製作所)

ーー耐熱ガラスを使って、手作業で製造している会社はどのぐらいありますか?

竹内さん:「ガラス業界は全体的に減っていて、理化学組合入っている企業は全国で56社です(取材時:2026年3月)。今は醤油もペットボトルですし、瓶屋さんもだいぶ廃業しました。最近はガラスというと、窓ガラスや自動車用が中心ですね。実は、瓶ビールは運送費を押さえるために昔より薄くなっているんですよ。」

ーー耐熱ガラス自体は手に入りやすいんですか?

竹内さん:「いえ、国内で耐熱ガラスを扱っているのは、ハリオさん(HARIO株式会社)ぐらいで、ほとんどは輸入です。主にヨーロッパから仕入れているんですが、中東情勢の影響でスエズ運河(エジプト)が通れなくなり、今まではアフリカ南端を通るルートで来ていたんです。でも、そのルートも今はイランの戦争の影響があって、船便がだいぶ遅れています。3月上旬から中旬に入ってくる予定だったガラス管がまだ入ってきていなくて、4月上旬になるんじゃないかという話でした。(取材時:2026年3月)」

ーーそんな状況の中ではありますが、今後、会社としてはどんな風に発展していきたいですか?

竹内さん:「そうですね。自分たちがやりたいことを続けながら、『clarto(クラルト)』というブランドを少しずつ育てていけたらと思っています。今はアメリカや台湾でも売れているので、今後も海外向けの販売を広げていきたいですね。」

竹内製作所のみなさん、ありがとうございました!(左から川原さん、竹内さん、工房スタッフ 南部花子さん)

<イベント出店情報>

① すみだガラス市

日時:2026年4月18日(土)・19日(日) 10時~16時

場所:錦糸公園 ふれあい広場 ※小雨決行

② 丸善・丸の内本店 4階イベントスペース「書活・丸の内」

4月29日~6月中旬まで出展予定

オンラインショップ  https://clarto102.base.shop/

有限会社竹内製作所  http://gl-tk.com/

編集後記

自社ブランド「clarto(クラルト)」新作のガラスペンです。アイデアは作りながら生まれるそうで、これまでに作ったガラスペンは50種類以上!理科の実験器具を作る精巧な技術に加え、1本1本に遊び心がたっぷり詰まっていました。販売は、現在(取材時:2026年3月)オンラインショップやイベントが中心です。工房での販売や見学などは行っていませんので、工房を訪ねることはご遠慮ください。「clarto」が今後どのように発展していくのか、さらに、どんな新しいデザインのガラスペンが生まれるのか、今後がますます楽しみです。

ものづくり新聞 小柴寿美子

<この記事を読んだ方におススメの記事>

ヒアルロン酸×シルク加工×サステナブル!化粧パフメーカーが本気で作った最高級パフ/東京パフ株式会社

靴クリームがインテリアに!靴磨きを極上のライフスタイル体験へ/株式会社谷口化学工業所

群馬の魅力を詰め込んだ「シルク」のヘアケア新製品誕生!「しゃけんすい」から生まれた新素材とは!?~碓氷製糸株式会社

副産物のヒノキ精油で地場産業に新たな活路を~交告製材株式会社

五日市に伝わる幻の絹織物「黒八丈」復活物語/糸工房「森」 

記事をシェア